郡上市移住者インタビュー③「食も仕事も自給的なライフスタイルを送るために〜吉住耕次さん」

<プロフィール>
■お名前
吉住 耕次 (よしずみ こうじ)
■肩書
zummy products 代表
ITコンサルティング、システムの企画・設計、運用
■会社URL
■家族構成
妻46歳、子(12歳、10歳)、ニワトリ(白いの、茶いろいの)
■出身地
福岡県
■経歴
父親が転勤族だったため、各地を転々とする幼少期でした。
福岡① → 福岡② → ジャカルタ(インドネシア) → 福岡②→ 横浜
→ 愛知① → 愛知② → 愛知③ → 郡上(岐阜)① → 郡上(岐阜)② → 郡上(岐阜)③
■移住した年(西暦)
2012年
幼少期から各地を転々としていた吉住さん。
他者の都合ではなく、自分自身の意思で暮らす場所・暮らし方を選択できる人生を送りたい、と漠然と思い描いていたそうです。
吉住さんの移住目的は「自給的な暮らしをするため。」
米や野菜を作るだけではなく、仕事においても会社から与えられる業務をこなすのではなく、自分自身でコントロールしたいと思い起業されたそうです。

移住のきっかけとなったのは、お子様の小学校入学。
「当時勤めていた会社を定年退職したら田舎で暮らそうと思っており、東海地方を中心に移住候補地を探していました。
そして郡上に出あい、そこに住む人たちに魅了され、「移住するなら郡上だ」と考えるようになりました。
次第に郡上は自給的な暮らしだけではなく、子育てするのにとても良い環境だ、と思うようになりました。せっかく移住するのであれば、定年退職まで待たずに、息子の小学校入学にあわせて移住しよう、ということになり、二十数年ほど予定を前倒しにして移住しました。」
と語る吉住さん。
ご自身だけでなくご家族のライフスタイルにも合う場所が郡上だったのですね。

吉住さんの子育て方針は、自分たちの子をそれぞれの親が育てるだけではなく、
地域の子たちを地域の大人たちが見守り、育てていく、そんな環境で子育てがしたい、と思っていたそうです。
郡上では叶えられそうな期待をしつつも、一方で、地域のお仲間に入れてもらえるだろうか?と移住前は不安も感じていたそう。
仕事の関係で、1年先に吉住さんが単身で移住したのですが、地域の方々は皆さん気さくに接してくださったそうです。
そして、「早く家族を郡上に呼び寄せなさい」とまで言っていただいた時は本当に嬉しく、不安も取り除かれたそう。

郡上市で一番好きな場所は現在住んでいる八幡町 小駄良(こだら)地区。
毎年楽しみにしているイベントは、自宅の田んぼの、田植えと稲刈り。
友人たちが家族で手伝いに来てくれるので、お互いの子どもの成長を喜んだり、どろんこまみれになって遊んだりして単なる作業ではなく交流の場となっているそうです。
ご自身の思い描いていたライフスタイルを確立しながら、子育てと地域の方との交流もたのしくこなす吉住さんに移住を検討されている方へのアドバイスをお伺いしました。
「住まい、仕事、そして地域の方々とのコミュニケーション。
この3つが整うにつれ、描いていた郡上での生活に近づけたように感じています。時間がかかることがあるかも知れませんが、焦らず少しずつ手繰り寄せていって欲しいと思います。」
移住を検討されているかたは、まずお気に入りの土地をみつけてその土地のイベントなどに参加してみると良いですね。
吉住さんの今後やりたいことは
「「半農半IT(※)」を実現させること。
しかし現在は「四半農のこりIT」(自給農が25%で仕事(IT)が75%)になってしまっているそうです。もっと暮らしを丁寧に作っていけるよう、バランスを取っていきたい」
と語る吉住さん。
着実に理想に近づいている吉住さん、実現する日はそう遠くないように感じました。
ありがとうございました。
※半農半IT
半農半Xをもじった造語です https://next.rikunabi.com/journal/20151104_1/